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プロバイダー構成の変更

このセクションでは、Parallels RAS でプロバイダーの構成を変更する方法を説明します。

プロバイダーを構成する

既存のプロバイダーを構成するには、次の操作を実行します。

  1. RAS Console で、[ファーム] > [サイト] > [プロバイダー] に移動します。.
  2. [プロバイダー] タブでプロバイダーを選択し、[タスク] > [プロパティ] をクリックします。[プロパティ] ダイアログが開きます。

注: 一部のサーバーでは、以下のいくつかのプロパティを利用できない場合があります。これはプロバイダーの種類によって変化します。

サイトでのプロバイダーの有効化/無効化

デフォルトで、プロバイダーは有効です。プロバイダーを有効または無効にするには、[プロパティ] タブの [サイト内のプロバイダーを有効化] オプションを使用します。

プロパティ: プロバイダーの接続設定の構成

プロバイダーがハイパーバイザーベースかクラウドベースかによって、[プロパティ] タブには異なるプロパティが表示されます。

ハイパーバイザープロバイダー:

  • タイプ: プロバイダーの種類です。
  • サブタイプ: ハイパーバイザーのバージョン。使用しているハイパーバイザのバージョンが含まれていない場合、[他:] を選択します。
  • ホスト: プロバイダーの IP アドレスです。
  • ポート: プロバイダーが受信接続を待機しているポート番号です。
  • リソースプール: このフィールドは VMware vCenter の場合のみ有効です。プロバイダーの追加時に vCenter リソースプールを指定していた場合、ここにプールが表示されます。[...] ボタンを利用すると、異なるプールを指定できます(または、フィールドが空の場合にプールを選択できます)。ただし、これは、現在のプールからのゲスト VM が作成されていないか、いかなる方法でも Parallels RAS で使用されていない場合に限ります。Parallels RAS が現在使用されていることを検出すると、警告メッセージが表示され、変更することはできません。それでも別のリソースプールを選択したい場合は、RAS Console でフルクリーンアップを手動で行い、使用されているものが一切ない状態にする必要があります。
  • 説明: オプションの説明。
  • 専用 Provider Agent: 別のサーバーに専用 RAS Provider Agent がインストールされている場合は、このオプションを選択します。サーバーの FQDN または IP アドレスを [Agent アドレス] フィールド に入力します。

クラウドベースのプロバイダー:

  • タイプ: クラウドベースのプロバイダーの種類(例: Microsoft Azure)です。
  • 名称: プロバイダーの名前です。
  • 説明: オプションの説明。
  • 資格情報: RAS Guest Agent のインストールに使用するアカウントの認証情報です。
  • 専用 Provider Agent: 別のサーバーに専用 RAS Provider Agent がインストールされている場合は、このオプションを選択します。サーバーの FQDN または IP アドレスを [Agent アドレス] フィールド に入力します。

Microsoft Azure に関連するその他のプロパティの説明については、「Microsoft Azure をプロバイダーとして追加」を参照してください。

資格情報: ユーザー名とパスワードの構成

プロバイダーがハイパーバイザーベースかクラウドベースかによって、[資格情報] タブには異なるプロパティが表示されます。

ハイパーバイザープロバイダー:

  • プロバイダーにログインするためのユーザー名とパスワードを指定します。[認証情報をチェック] ボタンをクリックして、入力した認証情報を確認します。

クラウドベースのプロバイダー:

Agent 設定: RAS Provider Agent の構成

RAS Provider Agent は [Agent 設定] タブで構成できます。

  • 任意の Connection Broker: このプロバイダーを割り当てる必要のある推奨 Connection Broker を選択します。WAN 経由で通信している複数の物理的な場所にサイトコンポーネントをインストールしている場合、この設定が役立ちます。より適切な Connection Broker を指定することによりネットワークトラフィックを減らすことができます。
  • URL/メールのリダイレクトを許可: ユーザーがリモートアプリケーションで URL または HTML Mailto リンクを開くと、リンクはクライアントコンピューターにリダイレクトされ、リモートホストのアプリケーションではなく、ローカルのデフォルトアプリケーション(ウェブブラウザーまたはメールクライアント)で開かれます。このオプションではリダイレクトを有効化または無効化できます。[構成] ボタンをクリックして、以下のオプションから選択します。
    1. 有効化(登録済みアプリケーションを置換) - このオプションでは、リンクのリダイレクトの代替メソッドを使用します。これにより、リモートサーバー側でデフォルトの Web ブラウザーとメールクライアントを”ダミー”アプリと置換します。これを行うことで、リンクを開く操作を中断し、クライアントコンピューターにリダイレクトできます。
    2. Windows シェル URL 名前空間オブジェクトのサポート - シェル URL 名前空間オブジェクトをサポートするということは、Parallels RAS がシェル名前空間 API を使用する公開済みアプリケーションでの操作を中断して、リンクを開くことができるということを意味します。これは多くのアプリケーションでの標準的な動作です。シェル URL 名前領域オブジェクトのサポートを無効する機能は、Parallels RAS の旧バージョンとの互換性のために備えられています。
  • ドラッグ & ドロップを有効化: ドラッグ & ドロップ機能が Parallels Client 内でどのように機能するかを設定できます。[構成] をクリックして、[無効](ドラッグ & ドロップ機能なし)、[サーバーからクライアントのみ](ローカルアプリケーションへのドラッグ & ドロップのみ)、[クライアントからサーバーのみ](リモートアプリケーションへのドラッグ & ドロップのみ)、[双方向](双方向のドラッグ & ドロップ)から選択できます。

    注: この文書の作成時点では、ドラッグ・ドロップ機能が利用できるのは Parallels Client for Windows および Parallels Client for Mac のみです。

  • RDP 転送プロトコルの管理: Parallels Client とサーバー間の接続に使用されるトランスポートプロトコルを選択します。これを実行するには、このオプションを選択し、[構成] ボタンをクリックします。
  • ファイル転送コマンドを許可(Web および Chrome クライアント): リモートセッションでのファイル転送を有効化します。ファイル転送を有効にするには、このオプションを選択し、[構成] ボタンをクリックします。詳細については、「リモートファイル転送を構成する」を参照してください。
  • ドライブリダイレクトのキャッシュを有効化: リダイレクトされたドライブ上でのファイルの参照とナビゲーションをより高速にすることで、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。詳細については、「ドライブリダイレクトのキャッシュ」を参照してください。

RDP プリンター

[RDP プリンター] タブでは、リダイレクトされたプリンターの名前変更フォーマットを構成できます。フォーマットは、サーバーのどのバージョンと言語を使用しているかによって異なる場合があります。構成したサーバーに固有の [RDP プリンター名のフォーマット] オプションを選択します。

  • プリンター名(コンピューター名から)内のセッション番号
  • セッション番号(コンピューター名から)プリンター名
  • プリント名(リダイレクトセッション番号)

利用できる別の RDP 印刷オプションは [プリンター名にセッション数を入れない] です。

詳細

[詳細] タブでは、プロバイダーの構成を実行して、現在使用していない VM に搭載されているマネージドディスクのタイプを標準 HDD に自動変更するよう設定できます。VM を起動すると、管理ディスクは自動的に元のタイプに変更されます。この機能により、VM の維持にかかるコストを削減することができます。

ディスクストレージのコスト最適化を有効化するには:

  1. 一覧からプロバイダーを右クリックして、[プロパティ] を選択します。
  2. プロバイダーの [プロパティ] ウィンドウで [詳細] タブを選択します。
  3. [ディスクストレージコストの最適化を有効にする] オプションを選択します。
  4. [ストレージコストの最適化を有効にする前のタイムアウトを設定] ドロップダウンリストで、必要なオプションを選択します。

MAC アドレス

このタブは、プロバイダーに Microsoft Hyper-V Failover Cluster を使用する場合にのみ表示されます。ゲスト VM の MAC アドレス管理を有効または無効にするために使用します。詳細については、「ハイパーバイザーホストの追加」を参照してください(MAC アドレス管理の構成手順の説明をお読みください)。

MAC アドレス管理は Parallels RAS 18 以降で利用できます。新規に Parallels RAS 18 をインストールする場合、この機能は、Microsoft Hyper-V Failover Cluster がプロバイダータイプとしてファームに追加されたときに、デフォルトで有効化されます。それ以前のバージョンの Parallels RAS の場合、この機能は、既存のプロバイダーに対して無効化されており、新しいプロバイダーを追加したときにデフォルトで有効化されます。