VDI の高可用性の実現VDI の高可用性とは、プロバイダーが Provider Agent との接続を失わないようにすることです。接続が切れると、ユーザー接続でゲスト VM を利用できなくなります。VDI の高可用性は、最少で 3 個の RAS Connection Broker を設置することで実現されます。このようにすれば、いずれかの Connection Broker が(組み込みの Provider Agent と共に)オフラインになった場合に、プロバイダーは次に使用可能な Connection Broker で実行中の Provider Agent へと自動的に割り当てられます。 VDI の高可用性を構成するには、以下の情報と手順を使用します。 最低 3 個の Connection Broker が必要 最低 3 個の RAS Connection Broker がインストールされ、実行されていることを確認します。サイトの RAS Connection Broker がオンラインになると、自動的に高可用性が有効になります。さらに別の Connection Broker をスタンバイモードにしておくこともできますが、高可用性を機能させるためには、最低 3 個の Agent をアクティブな状態にしておくことが必要です。すべての Connection Broker が相互に通信可能な状態にしておく必要があります。 Agent 数は奇数を推奨 発生の可能性があるスプリットブレインの状況を適正に制御するため、必ず半数を超える利用可能な Connection Broker が、いつでも相互に通信可能な状態にしておく必要があります。次の例を考えてみましょう。
上に説明した理由から、インストールする Connection Broker の数はいつでも奇数にしておく必要があります。このようにすれば、Agent のグループのいずれかがいつでも過半数となり、すべてのプロバイダーの処理を継続できます。一般的に推奨されるのは(ここで説明されている高可用性の必要性にかかわらず)、1 つのサイトに 3 個の RAS Connection Broker を設定することです。詳細については、「セカンダリ Connection Broker」を参照してください。 スタンバイモードの Connection Broker は、高可用性の処理には関わらないことに注意してください。それらの Agent は、いずれかのアクティブな Connection Broker が完全にオフラインになるまで非アクティブのままです。そのような状況が発生すると、スタンバイモードの Agent がアクティブになり、失われた Agent の代わりになります。この時点以降この Agent は、高可用性セットアップの一部と考えることができます。失われた Agent がオンラインに戻ると、すべてが以前の状態に戻ります。 高可用性向けのプロバイダー構成 Parallels RAS は、以下の方法で高可用性を維持することができます。
高可用性を実現するには、次のいずれかの方法でプロバイダーを構成します。
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